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父子家庭の父の視点から考える女性のライフキャリア 2023 [講演]

6月29日(木)ノートルダム京都女子大学生活環境学校でゲストスピーカー
として登壇。コロナ禍ではオンデマンドだったが久々に対面の講演。
約100人近くの学生、真面目聴講いただいた。感想文の共有を許可いただいて
いるのでUPします。

[本]本日は、またとない講演ありがとうございました。
 父子家庭、ひとり親家庭の家事、育児の実態を知り、家庭を築くにあたって、母親、
父親が外での仕事と両立しながら、パートナーと一緒に家事・育児のキャリアを積んで
いくことの重要性を痛感いたしました。育児は、自分を育てると書いて、育自とも読め
るように、はじめから完璧な父親、母親はいなくて、徐々に父親、母親になっていくも
のだと仰ってました。外での仕事で手一杯であれば、家事を担当するパートナーと情報
伝達を行い、ぶちあたる課題について一緒に考え、問題解決を経験し共有していくこと
が育児につながり、そういった積み重なりが次の課題を解決する経験のひとつとなり、
母親、父親に磨かれていくのだと気付きました。
 木本さんの奥様は、妻として木本さんを支えながら、子どもを育てていく中で母親と
してのキャリアを一歩一歩積まれてきたという証が、奥様が木本さんに残された育児を
助けてくれるコミュニティに現れていました。家事・子育ては、してみなければ初めは
何もわからない為、不安な親同士の助け合いは必ず必要不可欠です。けれども、そうい
った環境が整っていない方にとって、同じ悩みを経験した母親の声が聞けるSNSや勉強
会は、子育てをする親たちの不安を非常に和らげることができ、助けられるのだと感じ
ました。 育児の経験は、木本さんが京都いえのこと勉強会を立ち上げたように、知りた
いと思っている親たちへの場をつくったり、不安な親たちの味方となることができます。
母親、父親でとどまらず、そういった活動を通して、社会に通じて貢献できる力を持っ
てるのだと知ることができました。

[本]今回木本さんのお話を聞き、特に印象に残った言葉やエピソードが3つありました。

まず、木本さんが「ママ友に救われた」とおっしゃっていたことです。また、「少年野
球の監督さんがチームに戻っておいでと声をかけてくれ、そこが長男の居場所になった」
とおっしゃっていたことも同じように印象に残りました。私は公認心理師という資格で対
人援助の仕事をしたいと思っているのですが、残された家族の方にカウンセラーの立場で
できることというのは、本当はとても少ないのではないかと感じました。その後も残され
た家族の方の人生は続いていくのだから、一時的なものではなく、木本さんにとってのマ
マ友の方々や息子さんにとってのチームのような、それぞれの生活の中で続いていく、助
けとなる存在、支えになるような存在や出会いが力になっていくのかなと感じました。
私は、妻だけが残されてしまうより、夫だけが残されてしまう方が、経済面で子育てをす
ることが大変だと思っていました。ですが、木本さんの話を聞いていると、経済面は仕事
をしているのでカバーはされているが、家事や学校・幼稚園関係、子育てといった、普段
任せてばかりであったことがのしかかってくるという問題点があるということが分かりま
した。この点に関して、日頃から夫婦2人で家事や子育てを役割分担していれば、こんなこ
とにはならなかったのではと思いました。しかし、夫の仕事が夜遅くまで長引くことは、頻
繁に起こりうることだと思います。その中で、家事を2人で分担というのはなかなか難しい
ように思います。無理に分担をすれば、夫の体調が悪くなってしまう恐れがあります。夫か
ら積極的に行動してほしいとは思いますが、仕事で疲れている中、子育てや家事に気を配る
余裕がないのかもしれません。人によって、仕事の出来不出来が変わってくるので、こうい
った残業が増えて家に帰るのが遅くなるというような問題は、中々改善されないような気が
します。そういったことも配慮できるような社会になっていけば生きやすくなるのにと感じ
ました。今回、木本さんの話の中で、一番心に残ったのは、「子育ては親育て、育児は育自
である」ということです。子育ては、子供だけが成長するのではなく、親も一緒に成長して
いくという考えは今までありませんでした。長男ができたことが次男にできるとは限らない
し、次男ができたことが三男にできるとは限らない。本当にそうだと思いました。「長女が
できるのに、なんであなたはできないの?」といったことで、長女にばかり構い、次女を放
棄するといったことを聞いたことがあります。人によって得意なことが違ってくるのに、そ
れを理解していない人がたまにいます。「上の子ができるのだから下の子もできる」といっ
た間違った知識を変えていくべきだと思いました。


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